こちらは長野県の大町市です。市内には弾誓寺(たんせいじ)というお寺があります。
県宝の仏像などがある由緒あるお寺です。
その入口に六地蔵があるんです。
六地蔵とは六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)のそれぞれにあって、衆生の苦悩を救済する地蔵菩薩のことだそうです。平安中期以来、六地蔵の信仰が盛んになり、六地蔵には、寺院・路傍・墓地などに祀(まつ)られた六体の地蔵や、あるいは地蔵堂に祀られたもの、六か所の寺院や堂に安置されるもの、また各所の地蔵尊のうちから六か所を選んだものなどがあるのだそうです。
(広辞苑より)
難しい話はともかく、私の子供のころの話です。
足や手にいぼが出来たり、歯が痛くなったり目が悪くなったり、そんなみんなの病を治してくれるお地蔵さんとして身近にいたのがこの弾誓寺の六地蔵さんなんです。
まず紙を口に入れてしっかり噛みます。その紙が徐々に柔らかくなってきた時に
口から出して手でその紙をお地蔵さんにぶつけるんです。
直してほしい場所を選んで投げるのですが、なかなか当たりません。
もしその小さな紙がお地蔵さんに当たって、しかもその紙が張り付いた時には願いが叶うと云われていました。
ですから昔はお地蔵さんから落ちてしまった紙が足元にたくさん落ちていて白くなるほどでしたよ。
よく噛むということは最近では脳の活性化を促すと云われています。
最近では、現代の子供たちがやわらかなものばかり食べて顎が弱くなっているそうです。
従って脳の発育に重大な問題だ、とも云われます。
昔は自分や家族や友達のためにお地蔵さんに向かって一生懸命に紙を噛んだのですよね。
顎の強い子供が増えたわけですよ。
そして頭の良い人たちがたくさん育ったんです・・・・・・・・・・(笑)
いつの間にかその風習は途絶えてしまったようです。
衛生面からなのか、科学の進歩なのか、医者にかかるお金が出来たからでしょうか。
お金を使わずに自分のことは自分で処理をする、家族の病気の治癒を願ってお参りをする。そんな風習が消えてしまったことは確かに残念です。
せめてそんな周りの人たちへの思い、だけは語り継いで欲しいのです。
その為にも、お地蔵さんたちには永くこの土地で力を発揮してもらいたいと思います。
皆さんも大町市の弾誓寺(たんせいじ)にぜひ足を運んでください。
優しい気持ちになれると思いますよ。
江戸時代、この土地のはやり病を鎮めようと、
生きながら、お墓に入った方丈様がこの弾誓寺にいらっしゃいました。
記録だけだったのですが平成にはいって本堂の床下を掘ったところ
本当のお話だったことがわかりました。
次回はそんな徳の高い方丈様のお話をしたいと思います。
まずは弾誓寺にいらっしゃいませ。
何かを感じて、あなたにかかわる全ての方の幸せを願ってくださいね。
トニー嵐丸
