30年前の霊松寺で、おらは死んじまっただー

今から30年前、わたくし17歳、高校3年生の夏
思春期で荒れていた時のお話ですよ。

突然タクシーで霊松寺に行けと、母に言われ山道を布団を積んだタクシーで、ついた先がまさにそのお寺だったのです。

着くと、その寺には、10人ほどの学生のようなそうでないような人たちがいました。
賄いのおばちゃんが、みんなに紹介をしてくれて2階の東庭の見える部屋に通してくれました。

蝉の声がうるさい、若者が10人もいる臭い、庭を見る背中側には部屋とも言えない、何か隠れ部屋のような暗い空間にほこり臭い空気、まさにそこに通されたんです。

そんなに由緒ある寺とも知らず2ヶ月間、表庭で軟式テニスのボールで野球をして庫裏の屋根を超えたらホームラン新入りは玉拾いです。
球を拾いに行くと裏庭には白い蛇がいるんですよ。

朝5時から本堂の掃除をしてから、お経を読んで、やっと6時半から朝食です。
勉強の合間にまた野球です。
夜には座禅、書道、それが終わったら、やっと楽しみの音楽の時間ですよ。

本堂で私は木魚、高須君は太鼓、若林さんがギター。そして歌う曲目は<帰ってきた酔っぱらい>ですよ。
おらは死んじまっただー。おらは死んじまっただー。天国へいっただー。

お寺の本堂でなんと不謹慎な、とは言っても、もともとこんな子は家には置いておけないと寺に預けられた集団です。

38年前の夏の夜の、思い出がなぜか紅葉の便りとともによみがえってくるんだなー。

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大町には霊松寺の本堂で2ヶ月間不謹慎な歌を歌い続けた大バカ者達がいたんだぞー。
いまは、そのうちの一人が霊松寺の広報係を勝手にやっているんですよ。

というわけで、いま霊松寺の紅葉は本当に最高ですよ。
ぜひいらっしゃい。今がチャンスですぞ。